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基礎からわかる海事・物流の法務
第2回 海上運送契約の基礎知識
大口裕司
現代社会において,物流はなくてはならないインフラであり,そのなかでも船舶による運送の役割は大きい。船舶の輸送は,他の輸送手段に比べ,1度に大量の物品を遠くまで運べるからである。連載第1回では運送契約を学ぶ重要性を強調したが,連載第2回ではそのなかでも海上運送契約の個品運送に焦点を当てて解説する。以下の解説からもわかるように,商法には海上運送特有の規定が多くあることに注意してほしい。
Introduction 宇宙ビジネス
第3回 月開発ビジネスとルール
――人類は再び月を目指す(後編)
大島日向・本間由美子・山崎臨在
本稿では,前回に引き続き,以下の月探査の仮想事例を用いて,各事例において問題となる法的論点を概説する。
Change Your Mindset.
「法務英語」徹底攻略法
海外子会社や海外との取引先などと連絡を取り合う際は,当然のごとく,英語でやり取りをすることになります。最近では以前にも増して,そのような機会をもつことが多くなっているのではないでしょうか。 そこで,今回は「英語に苦手意識がある場合,『法務英語』に対してどのように向き合えばよいのか?」「特に,英文契約書を読むときに押さえておくべきこととはなにか?」の2点を軸に,幅広く活躍している執筆陣がそれらポイントを伝授します。 英語業務へなるべく携わりたくない,そんな'Mindset'を今こそ'Change'してみましょう!
法務英語に対する心構え 本郷貴裕
私は学生時代,英語の単位を取得する目的以外で英語を勉強したことがなかった。就活に際して,海外案件にかかわりたいという希望を述べたこともない。電機メーカーに就職時,TOEICは400点台であった。しかし,やがて主に海外案件を担当するようになった。英語力を身につけるために何が正解かわからないなかで努力をするのは暗闇の中をもがくようでつらかった。以下,後から考えればプラスになったと思うことを経験に照らして述べたい。
法務部員のための
英語コミュニケーションの勘所
柴田純一郎
企業活動のボーダーレス化が加速化する現代,企業内法務部員においても国内外の関係会社,顧問弁護士,取引先,その他関係者と英語でコミュニケーションする機会も多くなっている。英語コミュニケーションというと英語の運用能力に目を向けがちであるが,実は発想の転換が重要である。本稿では,相手・場面別に1つの参考情報を紹介したい。
英文契約書の基礎知識と基本構成 山本英龍
英文契約に取り組むにあたり,まずは和文契約と比較しながらどのような違いがあるかをみていく。また,英文契約を読むためのスキルやツールにはどのようなものがあるか,そして英文契約の構成が基本的にどのようになっているかを知り,英文契約の基礎知識を学ぶ。
英文契約書レビューのポイント 増永 将
英文契約書レビューは,和文契約書同様,まず契約書全体の構成を理解したうえで,主要な条項・概念につき理解することがポイントである。ここではレビューにおいてどのような視点を持つべきかを解説したうえで,和文契約書の一般条項に相当する,英文契約書末尾に規定される主要なBoilerplate条項について説明するほか,英文契約書においてよく見かけるその他の重要条項について説明する。
「英文秘密保持契約」締結時の留意点 小林城治・田原 直
秘密保持契約書は,国際取引や日本国外で事業を行う場面においては英文で作成されることが多く,「Non-Disclosure Agreement(NDA)」や「Confidentiality Agreement(CA)」などと題されることがある。本稿では,秘密保持契約書を英文で作成し,または,英文の秘密保持契約書をレビューするにあたって,留意すべき点をいくつかのポイントにしぼって解説する。なお,米国内の州が準拠法となっている場合における留意点のうち特に特徴的なものを適宜付記する。
TOEIC990点のその先へ
AIが切り開く法律英語の新たな舞台
渡部友一郎
AIの登場により,伝統的な積み上げ式の「法律英語」へのアプローチは転換を迫られている。TOEIC990点を超えるレベルが求められる米国外資系IT企業の法務部で苦闘する筆者の視点から,共通する「不合理な信念」を再訪し,DeepLおよびChatGPTの活用に関する情報を共有する。