特 集  

会計上の対立する概念―8つの視点

                    

監査/レビュー/コンピレーション

松本祥尚

 

 

 

Summary ◇

職業会計士は、一定の契約条件の下に、その専門業務の過程で投入する資源量に応じて異なる保証水準の業務を提供できる。つまり、標準化された契約書に従って投入される資源量が最も多い監査と、それに次ぐレビューとでは、財務諸表に付与される保証水準は異なる。また資源投入量が最も少ないコンピレーションであっても保証は提供される。

 

Profile ◇

まつもと・よしなお◇1987年関西大学卒業、1988年公認会計士第二次試験合格、1989年神戸大学大学院博士前期課程修了、同年香川大学助手を経て、1998年関西大学助教授、2003年より現職。主要著書として『日本的企業会計の形成過程』(共著、中央経済社、1994年)、『監査のコスト・パフォーマンス』(分担執筆、同文舘、2003年)など。