特 集 

会計情報とファイナンスの融合

                    

 

証券投資分析における会計情報の役割

八重倉孝

 

 

Summary

 本稿では証券投資分析、特に企業価値の評価における会計情報の位置づけについて概観する。まず割引配当モデル・割引キャッシュフローモデル・残余利益モデルによる企業評価と会計数値との関連について検討する。次に、先行研究を通じて残余利益モデルによる証券投資戦略の有効性を示す。

 

Profile

やえくら・たかし■2001年イリノイ大学大学院博士課程修了(Ph.D. in Accountancy)。1991年コーネル大学ジョンソン経営大学院修了(MBA)。1986年東京大学法学部卒業。米国公認会計士(ワシントン州・イリノイ州)。且O和銀行、国際大学大学院講師を経て2001年より現職。