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 東証、6月30日から気配情報を拡充する一方、売買手口情報を非公開


 東証は、5月13日、本年2月4日に発表していた市場情報の提供見直し(気配情報の拡充、売買手口情報の廃止)を6月30日から実施すると発表した。市場情報とは、株価や売買高など、取引の利便性・取引コスト低減等の市場機能の強化や、幅広い投資者が安心して証券市場に参加して適正な価格形成に資することを目的にしたものである。

 まず、気配情報の拡充については、取引のタイミング等を把握しながらより効率的な取引が可能

となるように、売買で優先する上下3本の値段と注文数量に係る情報を、上下5本に増やして公表することとしている。

 また、株券や新株予約権付社債権等の銘柄ごとの売買手口情報については、取引参加資格を持つ証券会社のみに提供されてきたが、投資者と証券会社との情報の公平性等の観点から、廃止することとした。