特 集 

“内部統制”を徹底検証する

 

3部 内部統制欠陥事例の検証

米国における内部統制欠陥事例

吉見 宏  ■ 北海道大学大学院教授

 

 

Summary

内部統制の充実は、その欠陥の発見と対応によってなされてきたといってよい。それは、具体的に内部統制の欠陥に起因した企業不正事例の研究によって可能になる。

 本稿は、内部統制発展の先駆でありつづけたアメリカに、その展開をみるものである。

 

Profile

よしみ・ひろし■1961年生まれ。九州大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。1991年北海道大学経済学部講師、1993年同助教授を経て現在にいたる。主著に『企業不正と監査』(税務経理協会、1999年)、『ケースブック監査論』(新世社、2001年)がある。