特 集 

“内部統制”を徹底検証する

 

1部 内部統制の理論的側面の検証

一般に認められた内部統制概念の検討

高田敏文 ■ 東北大学大学院教授

 

 

Summary

内部統制概念は,目的とオペレーションから構成される。それらは統制対象としての組織が有している目標,内部統制にかけられるコストとベネフィットによって規定されていると考えられる。COSO報告書で示された考え方が,現在の一般に認められた内部統制概念となっているのは,その柔軟性と包括性に理由がある。

 

Profile

たかだ・としふみ■東北大学大学院経済学研究科教授,公認会計士第二次試験委員,日本監査研究学会理事。著書に『公認会計士の外見的独立性の測定』(白桃書房、2001年)、『ゴーイング・コンサーン情報の開示と監査』(中央経済社、2001年、日本監査研究学会研究奨励賞)、『新監査基準を学ぶ』(同文舘出版、2002年)、『監査論の考え方・学び方』(同文舘出版,2003年)他論文多数。