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新「中間監査基準」の解説

 

監査実務への影響と対応

那須伸裕

公認会計士

 

Summary

 中間監査の位置付けがわが国独自の制度であることは従来と変わらない。基準全体の改訂ポイントについては別稿に詳しいと思われるが、では、実務への影響はどのようなものがあるだろうか。位置付けが変わらないのであれば、実務も変える必要はないのだろうか?

 また、これまで実務で疑問に思っていたことは解消されたのだろうか? 審議の経過で感じたことも含め、整理したい。

 

Profile

なす・のぶひろ■平成3年センチュリー監査法人(現・新日本監査法人)入所、平成7年3月公認会計士登録、平成11年8月〜日本公認会計士協会監査基準委員会委員、平成11年12月〜平成15年1月企業会計審議会第二部会幹事を務める。主な著書として『入門企業組織再編の実務』(共著、税務研究会)、『新会計制度の実務問題10連結決算と連結納税』(新日本監査法人編,中央経済社)がある。