特 集

制度改編期における税効果会計の諸問題

 

固定資産への減損会計の導入と問題点

伊藤大義

公認会計士

 

 

Summary

 減損会計の導入に伴って計上される減損損失と税効果会計の関係、特に、繰延税金資産の回収可能性の判断の問題について概説するとともに、日本公認会計士協会監査委員会報告第66号に従って、繰延税金資産の回収可能性を判断する場合の手順をフロー・チャート形式で示し、あわせて、税効果会計に関する減損会計固有の問題点に論及した。

 

Profile

いとう・たいぎ■1969年3月中央大学経済学部卒業、1973年12月公認会計士登録、1989年中央青山監査法人代表社員就任(現在に至る)。この間、日本公認会計士協会において、1995年7月から理事、1998年7月から常務理事(現在に至る)、また、2000年8月から企業会計審議会固定資産部会臨時委員(現在に至る)を務める。