ブランド価値評価■総特集

経済産業省「ブランド価値評価研究会報告書」の解説

 

 

【第4部】ブランドをめぐる諸問題

ブランド資産の監査

吉見 宏

 Yoshimi Hiroshi

 

Summary

 ブランド資産の監査は、これまでほとんど議論されていない問題である。それは、モデルを利用して価値評価を行うというブランド、ないしはインタンジブルズ一般の持つ属性に起因するところが大きい。

 本稿では、かかるインタンジブルズ、ブランド一般の資産認識に関連した監査の問題を検討し、特に経済産業省モデルによるブランド価値評価の監査論的意義を検討する。

 

Profile

よしみ・ひろし■1961年生まれ。九州大学経済学部卒業、九州大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。1990年日本学術振興会特別研究員、1991年北海道大学経済学部講師、同助教授を経て、2000年現職に配置換え、現在に至る。2001年〜2002年経済産業省ブランド価値評価研究会委員。