ブランド価値評価■総特集

経済産業省「ブランド価値評価研究会報告書」の解説

 

 

【第3部】ブランド使用料

ブランド使用料の考え方

山田博之

 Yamada Hiroyuki

 

Summary

日本経済が低迷するなか、連結ベースでのインタンジブル経営への転換が急がれている。ブランド使用料は、ブランドマネジメントにおいて資金を循環させる役割を担っており、その意味ではブランド使用料の適正な徴収は、ブランド価値の増大と並行して解決しなければならない課題である。

 このような基本的な認識に基づいて、本稿は、ブランド使用料実務の現状、ブランド使用料授受に伴う商法上の課題およびブランド使用料算定上の課題の観点から、ブランド使用料の考え方を解説する。

 

Profile

やまだ・ひろゆき■1974年生まれ。1997年早稲田大学法学部卒業。1999年早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了後、監査法人トーマツ入所。公認会計士。著書に『コンメンタール国際会計基準V』(分担執筆、税務経理協会)がある。