ブランド価値評価■総特集

経済産業省「ブランド価値評価研究会報告書」の解説

 

 

【第4部】ブランドをめぐる諸問題

ブランドに関するディスクロージャーのあり方

久保幸年

Kubo yoshiyuki

 

Summary

本稿は,ブランドに関する現行のディスクロージャーの状況を概観し,財務諸表の果たすべき役割を確認した後,ブランドに係る企業会計上の検討課題についての「ブランド価値評価研究会報告書」の見解を取り上げ、報告書においてブランド価値を測定する評価モデルが提示されたことを受けて,ブランドのディスクロージャーがどのように行われていくべきかについて論述する。

 

Profile

くぼ・ゆきとし■1973年3月早稲田大学商学部卒業。同年4月東京証券取引所入所。主に株式等の上場制度・上場管理制度等の企画・立案,新規上場の際の上場審査および上場後のディスクロージャー管理を所管する部署に在職し,上場審査部長を最後に2000年6月に東京証券取引所を退職。同年9月から三優監査法人代表社員,2002年4月から中央大学専門大学院国際会計研究科教授。公認会計士。