特 集■

変貌する「資本の部」とその考え方

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「資本の部」の国際比較−日米会計基準及びIFRSを中心にして

佐藤 信彦

Sato Nobuhiko

 

Summary

企業会計基準第1号の公表にともない財務諸表等規則が改正され、商法施行規則が制定された。そこでは「資本の部」に関して重要な変更があり、発生源泉を基に表示区分が行われるようになった。そこで、アメリカ基準やIFRSと比較検討を試みたが、個別項目の会計処理の違いから計算内容が異なることの他に、企業の裁量による表題の使用が認められている点が指摘できる。また、日本基準の表示には、それぞれの規則の目的から見て、問題点がある。

 

Profile

さとう・のぶひこ■1982年明治大学商学部卒業、1987年明治大学大学院商学研究科博士後期課程退学。同年4月、市邨学園短期大学専任講師。その後、日本大学経済学部専任講師、助教授を経て現職。著書に『国際会計基準精説(第2版)』(共編著、白桃書房)、『財務諸表論の要点整理(第3版)』(中央経済社)がある。