特 集■

新「監査基準」の解説

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「内部統制」−国際的な概念規定の導入

八田 進二

Hatta Shinji

 

Summary

新監査基準の改訂のポイントとして示されている「リスク・アプローチの徹底」は,企業の事業環境や内部統制等に関するリスク評価を通じて,重点的に効果的かつ効率的な監査を行うことが主眼となっている。かかる監査実施の前提として,健全かつ競争力を有する企業経営の中核をなす有効な内部統制の存在が不可欠である。

 そこで,今般,新たに導入された国際的な視点での内部統制概念について基本的な考察を行うこととする。

 

Profile

はった・しんじ■

青山学院大学経営学部教授。日本監査研究学会理事,国際会計研究学会監事。公認会計士試験第2次試験委員。最近の主要著・訳書等は『ゴーイング・コンサーン情報の開示と監査』『監査の社会的役割』(以上,中央経済社),『事業報告革命』『21世紀の財務報告』『アメリカ会計プロフェッション』『不正な財務報告』『内部統制の統合的枠組み』(以上,白桃書房)他。