特 集■

割引現在価値の理論と活用

 

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退職給付会計における割引評価

山口 修

 

Summary

Summary ■

 わが国では退職給付会計の割引率として、長期の国債や優良社債の利回りの過去5年間の平均値などを基準に決定していることが多いため、金利低下が続く中で退職給付債務の増加が今後も続くおそれがある。本稿では退職給付会計における割引率の位置付けを明確にするとともに、その変動が与えるインパクトを紹介した。

 

Profile

やまぐち・おさむ■1950年生まれ。1972年大阪大学理学部数学科を卒業。同年、住友信託銀行に入社。現在、同行理事・本店支配人(年金担当)。(社)日本年金数理人会副会長、横浜市立大学商学部非常勤講師などを兼任。主な著書に『「退職給付債務」の実務』(中央経済社)、『確定拠出年金のすべて』(金融財政事情研究会)などがある。